桜井厚「インタビューの社会学」「ライフストーリーインタビュー」
2002年1月20日第1刷で私の手元にある本は2011年4月25日第6刷。
2005年12月10日第1刷
彼ら生活史やってる学者の昔話は、水島コンビナートのそばに前近代を生きているおばあさんがいて、南米文学のマジックリアリズムみたいな存在だった。とか、オスカーデルイスのまるで小説を読んでいるかと錯覚する貧困世帯の自分語り、だ。
桜井厚は、貧困地区の民生委員の女に話を聞く。後日それを出版する。彼女は民生委員を辞める。桜井厚は「責任を感じて」というが、「ゲーム理論」でいう「しっぺ返し」―報復ーを恐れたのだと思う。
彼らがいつも女に対してやらかすのは、女が弱い存在だからだ。無名の婆ね。首領(ドン)には話を聞きにいかないだろう。それはやくざライターの、週刊誌の仕事だからだ。社会学の社会学。
上の本をまだ読んでいません。憶測ですが、岸政彦著「ビニール傘」はこれがタネ本のひとつかなと思っています。
谷富夫共著「新版ライフヒストリーを学ぶ人のために」第Ⅳ章8ライフストーリー研究におけるジェンダー 桜井厚
は読んでいてあれ女が書いたんかと錯覚した。その彼が、現場で、同和地域で…。精神科医・心理学分野のカウンセラーはプライヴァシーへの配慮・倫理はきびしく問われますね。