2017-02-03から1日間の記事一覧

歴史学のオーラルヒストリーで問題になること

従軍経験者が自分の体験をぼやかしたりすることがある。それについて、歴史家や保坂正康のような人は裏どりをして細心の注意をはらう。 桜井厚の本では、特攻隊に選ばれながらも飛び立たなかったのはなぜか聞いても話が藪の中だった事、遠慮がちな爺さんが、…

なぜ「質的社会調査の方法」が心理学の棚にあったのか

構造化面接・半構造化面接・非構造化面接 というのが心理学のアンケート・調査方法のなかにある。だから調査の本がここにあるのか。 それについて知りたい。 外国の著名学者は、なにもしないで聞きに行くと言いつつ、別のところでは半構造化面接に近いことを…

岸政彦先生の生活史・ライフストーリー・ライフヒストリー概念

私は岸政彦先生の、「なんでもない人の語りを聞く」ことと、 「街の人生」で普通とは違う人(これは世間一般の言葉であって、実際は「みんなちがってみんなヘン」安渓(08)なのですが) ―男性から女性になった人、日系ゲイ、風俗嬢、路上生活者― にハナシを聞…

桜井厚が谷富夫のいう事をまとめたら

桜井は谷(95)で谷富夫は「実証主義的社会学の任務は、個性、実態の記述・解釈だけではなく、実態から引き出される『社会法則』の機能にもある」「一般に実証研究では、仮説の研究を繰り返して法則を導き出していく。はじめに仮説がないと、研究は一歩も前に…

教育学者上間陽子と無着成恭

無着成恭が生活綴り方で、知識人になったが生徒達は貧困から抜け出せないままで、複雑な思いでそれを見ていたことと似ていると思うと納得しました。 遠い「山びこ」―無着成恭と教え子たちの四十年 (新潮文庫) 灰谷健次郎 鹿島和夫。 一年一組せんせいあのね―…

岸政彦氏の友人の人達へ

他人様のtwitterで見ただけですが、ハンナ・アレント「全体主義の起源」が、アメリカのおかれている状況を判断するため今かの地でたいへんよく読まれているそうです。 私は、アイザイア・バーリンを考えるためにつかいました。彼の隠された思想は「難民」だ…