文鮮明の統一協会と自民党

「平和を愛する世界人として 増補版 文鮮明自叙伝」2012年1月11日増補第121刷発行が手元にある。

最後の数ページ「日本語版によせて」

から抜粋する。ここに日本におけるこのカルトセクトの歴史がのっている。

p365、11行目から16行

「ここで特筆すべきことは、1962年夏、立正佼成会の当時会長秘書で、将来の会長と期待されていた久保木修己((注読み仮名くぼきおさみ)1931年、満州で誕生。1998年逝去)氏が統一教会に入会したことです。

 久保木氏は、統一教会宗教法人に認可された1964年7月、統一教会の初代会長に就任し、1992年までの約27年間、会長職を務めました。久保木会長は数百万の信徒を持つ立正佼成会という宗教団体に留まっていれば、いずれは参議院議員となりなに不自由ない生活が保障されていたはずでした。」

p366、16行目

この久保木から笹川良一に話がつき、不法入国で逮捕された韓国人を、笹川が法務大臣に口利きをし、釈放してもらうエピソードが載っている。

p371、3行目からの共産主義は間違っている」

の章で勝共活動の話が展開されている。1970年にWACL(世界反共連盟)という大会を日本武道館で行い、佐藤栄作総理、米国副大統領、韓国大統領からメッセージが届いたと書かれている。

 1978年の京都府知事選について

p374、17行目から「全国的な革新自治体ブームに勝共運動が終止符を打った」と勝利宣言、「京都共産府政を打倒することによって、「革新の灯台の火を消した勝共連合」と高く評価されたのです」。

p376、「「為に生きる」という原則を実践」の章から

1行目「1974年5月に東京の帝国ホテルで行われた「希望の日晩餐会」(名誉実行委員長は岸信介元首相)では、1800人の各界の名士を迎えて」文鮮明の講演会があったこと。

p377、11行目

「この文先生の講演後、福田赳夫元首相(当時、大蔵大臣)は「アジアに偉大な指導者現る。その名は『文鮮明』である。私はこのことを伺いまして久しいのでありますが、今日は待ちに待ったその文鮮明先生と席を同じくし、かつ、ただいま文先生のご高邁なご教示にあずかりまして、本当に今日はいい日だなあ、いい晩だなあと、気が晴れ晴れとしたような気がいたします」と挨拶をしました。」

 

平和を愛する世界人として―文鮮明自叙伝

平和を愛する世界人として―文鮮明自叙伝