岸政彦のtwitterにおける政治センス

1.岸政彦のweb上での政治センスの分析をする。まず最初に、私の「政治センス」の定義について書く。

  • 政治センスとは…限られた手もとの情報から判断し、前に進むこと。政治センス=判断力。

 岸政彦のtwitterとblog、SNSから彼が何者なのかと判断力について。

2.岸政彦氏の本質は文化人類学

 龍谷大学 - 研究者データベース岸政彦先生の研究キーワードは沖縄・被差別部落・生活史とあります。彼は沖縄・被差別部落・在日外国人等の問題と関わる社会学者、そのなかでも都市社会学です。都市社会学を使って、大阪という街をよくしたい、都市のある状況の人達と連帯してより良い世の中にするにはどうしたらいいかを調査しています。ですが彼の実態は、文化人類学者です。彼は雨宮まみとの対談で*1で自らを「アイディンティティと自己のあり方のことを研究している」学者と定義しています。今回、それについては言及しません。私が彼を見つめて判断した事を書きます。

 文化人類学マリノフスキーは、彼を一躍有名にした本「マリノフスキーの日記」で「原住民(ニガ-)はもうたくさんだ」と率直な気持ちを南国トロブリアンド島の調査中に書き込んでいる。岸政彦氏のwebでの振る舞いは、それと似ています。なぜ彼は滋賀県愛荘町のコレジオ・サンタナ学校の半裸の子どもの姿をinstagramに載せたか。なぜ彼はtwitter在特会を「同じ人間だとか思ったらあかんのかな」と書いたのか。岸政彦氏は「マリノフスキーの日記」を、内面垂れ流しをやったのですね。しかし滋賀県民も福井県民もinstagramに書かれた文が今読める。マリノフスキー亡き後本が出たのとは違い、彼のふるまいは今のweb上にあるのだが。

 文化人類学者は未知なるフィールドに飛び込んで現地の人と信頼関係を築く。これをラポールといいます。そして「参与観察」し、メモをとりそれをフィールドノーツと呼びます。学者が親密すぎる関係を対象と結ぶことをオーバーラポールといいます。文化人類学者は原住民の集団に飛び込み、そして去っていきます。

 1月26日学校法人が行政を訴えた地裁の判決が出た。

「補助金停止は適法」 大阪地裁 朝鮮学校の訴え認めず | NHKニュース

彼はそれをtweetするか?これこそが、システムの力。彼が芥川賞候補に選ばれ、大衆文化人として回収された結果だ。This is Japan. Who are you?だ。1万人近いフォロワーをもったtwitter知識人。新潮社出版の雑誌「考える人2017年冬号」考える人 2017年 02 月号はなぜ彼に「沖縄で起きた機動隊の土人発言について」の原稿を書かせたのか?その場にいた芥川賞作家の目取真俊ではなく?考えろ考えろ。彼が何を言って何を言わないか。彼の政治センスは、おわかりだろうか。私は分かりたいから考えている。

 彼は梅田で芥川賞候補作「ビニール傘」のサイン会に配偶者の齋藤直子を連れて行く。なぜ彼女を引っ張り出すのでしょうか?私の推測はこうです。彼は今学期で龍谷大学を去る。妻が学者として有名になってほしいのと、人脈を使って彼女を「絵本作家」にしてこれから売り出すのではないかと私は思っています。絵本作家の「さいとうなおこ」さんになるのでしょう。彼女は大阪で聞き書きをしている。

考える人 2017年 02 月号

 

おはなし おかわり: 大阪の被差別部落の民話

*1:人とつながるということ 雨宮まみ×岸政彦|今月の特集1|みんなのミシマガジン