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ライフストーリーについて

私は書くことにおいて責任を負う。私のかんがえたことは、今この時点で私の見方である。

  •  桜井厚のライフストーリーについて

 岸政彦先生の市井の人の語りを聞くという話と、「街の人生」の普通ではない人の生き様を書くことのずれに戸惑いました。生活史という意味も解らなかった。(自分の理解の中で)生活史とは:同和・在日・移民等のなんらかの属性の人を100人集めて話を聞いて、法則性を発見する。その属性で主に年配者に自分の生き様を好きに語ってもらう。無名の人のなんでもない語りを聞きましょう。抽出する物語は普通ではないけれど、発見された事は普遍的だから。と理解しました。

 政治学の御厨貴のオーラルヒストリーが96年に出版されたこと、心理学の浜田寿美夫が74年の甲山事件で99年に逆転無罪を勝ち取った事はこのライフストーリーやライフヒストリー研究に影響を及ぼしているのでしょうか。

 上の2つに比べたら、このライフストーリー社会学は有閑夫人のカルチャースクール同人誌作りにみえました。

浜田寿美夫は司法の場で虚偽の自白が強要されたことをうけて「問うー語る」という中で強いられるストーリーと起きた事とのずれを裁判官に訴えます。

 社会学ライフストーリーはおもしろいにとどまっていて、谷富夫&桜井厚が築きあげたその結果が岸政彦先生爆誕という偏見があります。

 左岸から見える景色と右岸からの景色の違いを強く意識しないですむ社会学。ある時までこう思っていた、だんだんと考えが変わった、それを語ることの難しさからも「自由」な人達。