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田中一光自伝 われらデザインの時代 白水uブックス

田中一光が話し言葉で喋る自伝。本の表紙と花のイラストも彼のデザイン。

 

作者のあとがきではない最終章

糀谷宏「田中一光自伝によせて」

に彼がまぎれもなく天才であったエピソードが載っている。

数学者ポール・エルデシュのような動き方をする人であったのでしょう。

最後の章を読むまではこんな「天才だ」とは思わなかった。最後から読んでよかった。

本の中では、一緒に仕事をして楽しかった人たち、忙しい中でお芝居を見て劇の仕事もうけおい自分も演じたこと、人員整理解雇されたかなしみ、がハイスピードで展開されてゆく。成功して自慢したエピソードではなく、淡々とこんな仕事が楽しかった、この人たちと楽しいイベントを企画したと思い出を早口で語っている。

普遍的なデザインを作る天才なので、自分がコンペで出した案が没になって、それがそのまま他のデザイナーに真似されて、模倣したほうが優勝して正式採用される話がP203にある。

海外での個展回数が国内より多いとさらっと語っている。

こんな天才とお友達になれた友人たちはさぞ愉快だったろうな。

 

田中一光自伝 われらデザインの時代 (白水uブックス)

田中一光自伝 われらデザインの時代 (白水uブックス)